野球場へ行こう!
1回から5回まで、点を重ね続けたベイスターズの快進撃。
その裏で実は押せ押せ、「あと1本」がなかなか出なかったタイガースの反撃。
タイガースをなぜか不思議と押さえ込んでいる吉見投手の活躍。
7回表のタイガース反撃開始、
その反撃を食い止めるために登板する木塚投手の
リリーフカーからマウンドへ向かう際の迫力。
那須野投手から2点を返し湧き上がる三塁側&ライトスタンド。
8回表のタイガース猛反撃、
ショートの石井琢朗選手が、ゲッツー間違いなしのショートゴロを
エラーしてしまった瞬間の、
タイガースファンの目覚めとベイスターズファンの落胆。
(一塁側からぞくぞくと姿を現すタイガースファン、それはまさに雨後の筍のようでした)
目覚めたタイガースファンの熱狂、一つになる応援。
スタジアム全体に響く大反響。
同点に追いつき、歓喜にわくタイガースファン。
だけどベイスターズファンからも負けずに声が飛ぶ。
「大丈夫だ、まだ負けてないぞ!!!」
そして8回裏、その一振りで勝ち越しを決める村田選手のホームランに
湧き上がる一塁側&ライトスタンド、静まり返る三塁側&レフトスタンド。
ベイスターズファンは総立ちだ!
「見たかタイガース!」
そんな声も飛ぶ。
嬉しくてたまらない。叫ばずにはおれない、声を上げずにはいられない。
9回表、誰もが「彼」の登場を確信する。
マーク・クルーンの登場に、スタンドのファンが皆フェンス際へと駆け寄る。
一人一人打ち取る(打ち取られる)たび、スタンドのボルテージは増してゆく。
そして・・・横浜ベイスターズの勝利!
知らない同士がメガホンを叩き合って、ベイスターズの勝利を祝う。
いや、それはタイガースファンだってそう。
同点に追いついた時のあの盛り上がり、
あれはタイガースファンだからこその大迫力。
スタジアムはずっと、揺れていた・・・
こんなドラマを15秒ぐらいではとても凝縮できない。
「同点に追いつかれてしまったベイスターズ、
その流れを断ち切ってくれたのは四番・村田のこの一撃!
ベイスターズが劇的な勝利を収め、ついに首位に立ちました!」
これだけじゃ、物足りない!
だからみんな、野球場に行こう!
小さなボールの行方を、何万もの人々が追っている。
そこからドラマがたくさん生まれている。
何が起こるのか、様々な可能性が詰まっている。
悪いことだって、辛いことだってあるけど、その分いいこともきっとある。
「日本の野球はつまらない」
そんな声だけに惑わされなくて大丈夫です。
これだけ多くの人を歓喜させることって、なかなかないはず。
昨日の勝利だけでなく、
巨人敗戦のニュースに「横浜首位」を確信、
湧き上がり意気揚がるスタジアム。
昨日のハマスタの熱狂を、僕はいつまでも忘れない。
だからみんな、野球場に行きましょう!!
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