東京ヤクルト4対3中日「Wanderin' Destiny」
今シーズンのプロ野球、最終観戦に選んだこの試合。
そもそもは「城石・花田の引退セレモニー」に立ち会いたくて
チケットを購入したところ、
残念ながら最終試合にはならず。
しかし、それと入れ替わるかのように舞い込んだ「ドアラ登場」というサプライズ。
そしてそれ以前に、よくよく考えてみたら立浪の公式戦最終戦!
果たしてこの試合、どんな一戦になるのか?と
第三者的立場から、楽しみにしていたのですが・・・
試合開始のこの時は、
パトリック氏もドアラもつば九郎も、
こんな試合になるなんて、夢にも思わなかったでしょうね・・・
この試合で一番印象に残ったことが
「ドアラが神宮球場に来てくれたこと」というお客さんは、かなり少数派と思います。
ちょっと、ドアラがかわいそうだったな・・・
運命の歯車が狂ったのは、7回裏。
傘を振り振り東京音頭
・・・おや、ライトスタンドには横断幕が。
そこには「俺らが翼になってやる!飛べ燕達」と。
初のCS出場に向けて、スワローズいいムードです!
正直、うらやましい(^^;)
ファンの後押しを受けてか、
デントナがそれはもう見事な2ランホームランをレフトに放ちます!
逆転のみならず、吉見の勝利の権利も消え
沸きに沸くライトスタンド。
しかし・・・
この和田の「ファールだ!」というアピールから、
レフトスタンドは騒然。
その事態は始まりました。
集まる審判団。
しかし、協議の結果、やはりホームランということが認められました。
そして、これに収まらなくなったのが
落合監督。
長い長い抗議が始まります。
そして、そこに森繁和コーチも加わったところ・・・
恐らく森繁和コーチが激高したのでしょうか、
事態は一気に動き始めます。
(以前、大矢監督の抗議中に業を煮やして激怒した琢朗さんのようだ)
一旦引き揚げていくヤクルト・土橋コーチにも
谷繁と和田が何か言っているような・・・
そして落合監督は、選手を全員ベンチに引き揚げさせ、
抗議を続けます。
この間、レフトスタンドからは「ファール!ファール」の大合唱、
そしてライトスタンドはスワローズの選手応援歌で
逆転に意気上がるムードを維持していました。
そうして、延々17分の抗議。
もう、この時点で落合監督の退場は決定的でした。
そうして、長い抗議を受けた末、
「当事者」たる3塁塁審の佐々木さんがマイクを持って説明に行きます。
退場宣告を受け、ベンチ裏でなく
1人クラブハウスに向かって歩いていく落合監督。
ドラゴンズファンからは大歓声が起こります。
なんか、凄い光景を観てしまったような・・・
※正直、「森コーチは退場じゃないの?」とも思いましたが。
佐々木さんが状況を説明します。
しかしこの時、デントナのことを「ブランコ」と言ってしまい、
スワローズファンからもブーイングを浴びることに・・・
持ち場に戻っていく佐々木さんですが、
物凄い怒号のようなブーイング、
そして「帰れ!」コールがレフトスタンド、3塁側から降り注がれ・・・
ちなみにこの日は名幸さんが控え審判だったそうで、
名幸さんの「ホームランだったよ」という言葉に佐々木さんも
ホッと胸を撫で下ろしたのだとか(日刊スポーツより)。
しかし、収まらないのはドラゴンズファン。
その気持ちは確かによくわかります。
これがベイスターズだったら自分も同じように怒っているでしょう。
だけど、それでも、物を投げ込んじゃいけないよね!
これは和田とて望んでいなかった展開だと。
こういうことがあると、もう、同情できません。
物の投げ込みが3、4回ぐらい繰り返され、
試合はなかなか再開できない状態に。
そんな騒然とした雰囲気に、ほっとするような風を入れてくれたのが、
誰あろう、これが本当に最後の公式戦となる立浪さん。
8回裏に、和田のキャッチボールの相手としてまさかの登場!
3塁側が沸きに沸いていました。
そして9回表二死。
立浪和義、最後の公式戦のバッターボックスに・・・
状況が状況だからか、さすがにパトリック氏から
「レッツゴー、立浪!」みたいなコールはありませんでしたが
(琢朗さんの時はありましたもんね、昨年)
ライトスタンドからも立浪コールが巻き起こります!
※スワローズファンって、こういう「引退・退団選手のラスト」に
よく立ち会えている、そんな印象が強いです。
最終打席の結果はセカンドフライに終わりました。
しかし、勿論球場全体から、惜しみない拍手が注がれます。
神宮球場、本当に粋です(;^^;)
こんなに素敵なお別れのメッセージを・・・
PLの後輩・宮本から花束が贈られます。
それにしても、
一番いい場所でぱちりしてるな、つば九郎(^^)
スワローズの勝利の儀式こそ行われましたが、
ヒーローインタビューはなんと、
立浪さんがグラウンドを離れてから・・・という配慮。
レフトスタンドのファンにも、挨拶に。
3塁側に一礼をしてくれました。
そしてこの後、1塁側・ライトスタンドに向けても一礼をし、
立浪さんは神宮のグラウンドを去っていきました。
万雷の拍手を背に・・・
ライトスタンドからもそうでしたが、
レフトスタンドからの声援はさすがの大きさ。
3塁側に座っていましたが、
周りにはかなり、名古屋から遠征された皆さんもいらっしゃったようです。
※ちなみにスワローズ側にも「広島から応援に来ました!」という人が。凄い!
しかし、この大きな声援は、次の瞬間に一転します・・・
ヒーローインタビューは・・・デントナ!
このコールに、レフト・3塁側はブーイングの嵐、また嵐!
歓喜と怒号渦巻く中でのヒーローインタビューに、
デントナの声、通訳の方の声のみならず
インタビュアーの声さえもほとんど聞こえない状態に・・・
最後まで神妙な、寂しげな表情のデントナ・・・
いつも彼は陽気なキャラクターと伺っていましたが、
なんか・・・切ないですね。デントナが悪いわけではないのに。
勝利のダンスも通常通り行われましたが、
さすがにこの状態では、パトリック氏もやりづらそう・・・
レフトスタンドから続くブーイングに、声を失うこともあり。
なんだか、やりきれないラストになってしまいました。
こんな時、ケチャップ氏ならどう収拾をつけるのだろう、
そんなこともふと、考えてみたりしました。
ドアラのサプライズ登場、
締まった序盤の投手戦、
それを打ち砕くブランコの豪快な一発、
あの「誤審」騒ぎ、落合監督の退場、
そして立浪の公式戦最終戦・・・
なんだかいろいろなことが詰まった試合でした。
数奇な運命に踊らされた1日でした。
で。
正直ですね、ベイスターズファンという以前に
日本プロ野球ファンとしては、
ちょっと、この騒然とした試合が最終観戦というのは
非常にやりきれない想いでして・・・
ただでさえ、あのベイスターズの選手たちの
心のこもっていないとしか思えないセレモニーで
今季終わらされているというのがありまして・・・
いろいろと熟慮?した結果、
このスワローズ最終戦、ならびに城石&花田のセレモニー、
急遽観に行くことにしました!
ラストが巨人戦になるとは、正直思っていなかったんですが、
なんか最後、いい終わり方ができればと思いまして・・・
ということで今日、久々に神宮の「1塁側」で観戦する予定です。
素敵なシーンに巡り合えるといいな、と思っています。
今シーズンのパトリック氏のラストパフォーマンスにも期待して・・・
なんか、「感動、ください」という感じになっちゃってますね、ええ(^^;)
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