横浜０対５阪神「Drop It Like It`s Hot」

今日、ハマスタに行けなかったことは
自分の人生の中でも、痛恨の極みとして記憶に残るでしょう。

木塚敦志引退試合。

ハマスタWAVEで、木塚の最後のピッチングを堪能しました。
最後の最後まで、木塚らしい出番、木塚らしい投球練習、
そしてすがすがしいラスト…
村田が佐々岡からホームランを放った時のこと、頭の中によぎりましたね。
あの時はまだ、新井もカープにいましたもんね。
真剣勝負のすがすがしさを肌で感じていたかもしれません。
打つのは辛かったかもしれません…

ブルペンのピッチャーが全員でリリーフカーを見つめ、
三浦や大家、江尻など抹消中の投手達もいて、
そしてスタンドには川村、加藤武治の懐かしのクワトロK、
クライマックスシリーズを控えている（！）吉見、そして横山といった
ベイスターズを支えた仲間達の姿も。
すばらしい光景が広がっていたハマスタ。
本当に、その場にいられなかったのが、残念でなりません…

個人的な思い入れを書くと、木塚投手は
自分にとって初めて「選手登場曲を意識した」選手だったんですよね。

2005年、ブーブに導かれてハマスタに通うようになった頃。
やっぱりその頃、毎試合のように投げ抜く木塚の姿が
マウンドにはありました。

そしてあの、独特の、リリーフカー搭乗後から1球目を投げるまでの
今もすぐに思い出せるあの一連のアクション。
そのアクションの後ろに流れていた曲が、
「Drop It Like It`s Hot」。

激しいアクションとは対照的に、静かな曲の中にも流れていく
グルーヴ、ってやるなんですかね。
ラップが突然止まって、場面転換のように流れるインターバルが
心底カッコよくって。

自分は洋楽が本当に苦手だったんですが、
はじめて一生懸命、この曲を探しましたね。
今でこそ音楽配信なんて当たり前ですけれど、
あの頃は探すのが大変だった…
そんな、個人的な想い出です。
今の「ホワット・アイヴ・ダン」も好きなんですけどね。

あとはそのアクション、やっぱり多くのみなさんに印象を強く与えたようで。
「ここ掘れ木塚」と表現した人もいたようですし、
ホッシーも真似したことがあったし、
diana（2期の頃）が「Dream Park 野球場へ行こう」の曲のラストで、
全員で木塚の、サインを覗き込むポーズをやったこともありました（^^）
そのぐらい、一目見て印象に残る投手であった木塚。

木塚と言えば、忘れられない勝負があります。
自分を真の意味で、野球場の魅力に引き込んでくれた名勝負、
2005年9月19日の「vs野村謙二郎」。
YouTube　その試合の自分のブログ記事
木塚・相川のバッテリーが、引退を表明していた野村に
全球、真っ向勝負のストレートで勝負するという最高級の名場面。
何度観返したかわからないこの勝負。
野村視点で観る事がほとんどだったこの映像を、木塚視点で観直すと、
木塚の躍動する姿にあらためて惚れ直しちゃいますね…

想い出は、尽きることなく、あふれ出でてきます。

この日のブーブのつぶやきは、木塚にあてたものだったそうで。

「きょうは、きづかせんしゅのいんたいセレモニー。
これからのきづかせんしゅのじんせえもおーえんするよ！
そのためのセレモニーだってぼくはおもつてる。
みんなできづかせんしゅをみおくろね☆」

残念ながら、自分はその場に立ち会えませんでしたが、
遠く離れた場所からではありますが、木塚投手にお礼を述べさせていただきます。

たくさんの名勝負を見せてくれた木塚投手。
本当にありがとうございました！
そしてこれからも、ベイスターズを宜しくお願いします！