「継承と革新」を経て…ペナントレース、本日開幕。
「変化のためだけの変化ならば何の意味もない。
何かを変えたということを示すためだけに変革をしても、それは変革とはいわない」
(メルマガ「イビチャ・オシムの『オシム問答』」より)
あまりにもタイミングよく、
上記のツイートが自分のところに舞い込んできたものだから…
今日から、ペナントレース開幕です。
この日を迎えて、思うことは…
なんかこう、
「継承と革新」
この言葉に、振り回されたオフシーズンだったなあ、と。
そう思います。
年が明けてから…
というか、正確には、昨年の大晦日からの流れは、
楽しいものではありませんでした。
正直、思うんですよね。
もっと、うまく、できなかったんだろうか、と。
「継承と革新」
その言葉の元に、何が変わるのか、何が変わらないのか―
まったくもって、わかりませんでした。
とりわけ、このようなブログを書いている者としては、
大晦日に日刊スポーツ独占で書かれた「ホッシーファミリー継続未定」から始まった、
ホッシーファミリーとレック、マスコットみんなの去就。
それをめぐる情報に、本当に振り回された。
そんな2ヶ月半だったと思います。
東スポによる「ホッシー解雇」情報が流れるや否や、この騒動が始まり、
「新ユニ発表会にホッシーたちが来なかった」
「ハマスタ関係者がエンタメ関係の情報を漏らした」
「プロ野球チップスに図柄がない」
「選手名鑑のマスコット情報に、ベイスターズだけ何もない」
「オープン戦にマスコットが誰も出てこない」などなど…
飛び交う情報・事象に、なんというか、
球団は黙しているのにもかかわらず、周りをじわじわと固められていったような…
そんな日々でした。
そしてその悶々とした気持ちを抱えながらの日々は、
半ば非常に乱暴な形で、変革、そして終焉を迎えさせられました。
来週、ホッシーファミリーからの「重大発表」がありますーと。
その試合が雨で中止になって、重大発表の場がホームページ上になり、
そしてその翌日に、「ホッシーファミリー卒業セレモニー」が設定されるという…
19年の長きにわたってベイスターズを支えてくれた仲間に対して、
「明日で最後だから」と、ファンはいきなり突きつけられました。
自分はこのホッシーファミリーとレックの話をする時、
自分の中で「禁句」にしていた話があります。
それは、昨年のオリックス・バファローズのマスコット交代の話。
一昨年のファン感謝デーで突然、
ネッピーとリプシーとのお別れが発表されていました。
多くのファンが「なんで?」と思いました。
しかし、ネッピーとリプシー、
そしてバファローズファンには、
オフシーズンの間に、触れ合う時間がまだしっかりと残されていました。
そして自分も行きましたが、
あの神戸で行われた「お別れ会」…
その時の記事
場所はスタジアムではなかったし、
当日の内容もどちらかと言えば不透明でしたけれど、
前々から告知が行われたことによって、
本当に全国各地からも、たくさんの人々がその場に駆け付けることができ、
ネッピーとリプシーとのお別れ、
ブルとベル(その時は名前未決定)との出会いを果たすことができました。
イベントの時間も当初の予定をはるかにオーバーしていたはずです。
自分がこの話をこれまで出さなかったのは、
「こんなにしっかりとしたお別れをしてもらえたバファローズファンは幸せだった」
というように伝わっちゃいけない、という気持ちがあったからです。
だって、お別れに幸せも何もないですから。
ただ、確実に言えることは、
バファローズは最後までネッピーとリプシーに対して、
そしてファンの皆さんに対して"真摯"であり続けてくれた―
それだと思うのです。
それに比べて、ベイスターズは、どうだったでしょうか?
大晦日以降、何も動きはなく、
待たせるだけ待たせて「1週間後に重大発表」「明日卒業」…
ホッシーファミリーに逢えないままに終わってしまった、
そんなファンも少なくないと思います。
確かに卒業の日、ホッシーファミリーのセレモニーは、
しっかりとしたものになっていました。
しかし、自分から言わせれば、
こだわろうと思えば、もっとこだわれるものになったはずなんです。
どういう部分か、ってことはまたあらためて書こうと思いますが、
自分から言わせれば、あのセレモニーは、物足りなかった。
もっともっと、素晴らしいものが、できたはずなんです。
ただ、その物足りなさを埋めてくれたのが、
YYパークにおける試合前、そして試合後の、
いつも通りの、グリーティングでした。
長い間親しんだ光景が、前とほとんど変わらぬ光景がそこにありましたし、
最後の最後まで、その日はホッシーファミリーを見送ることができました。
またその2日後には、スカスタにおいて、
レックとのお別れもありました。
自分は最後までは立ち会えなかったんですが、
グラウンドが解放され、最後まで終始笑顔に溢れた、
そんなレックとのふれあいがあったそうです。
ただ…
もっと、なんというんでしょうかね、
「ソフトランディング」できなかったのかな、と思うのです。
マスコットが変わるなら、もっと前から言ってくれた方がよかったんじゃないか。
ホッシーたちともっと触れ合える時間を作ってくれてよかったんじゃないか。
せめてオープン戦が終わるまで、
ホッシーファミリーやレックといさせてくれてもよかったんじゃないか、
ツイッターのアカウントだけでも、まだ残してくれてもよかったんじゃないか…
今は、そんな風に、思うのです。
そして、一連の「継承と革新」を経て、
本日ペナントレースが、ついに開幕します。
話に聞けば、YYパークも既に2012年仕様になっているとのこと。
(明日、スカスタに行く前に、実際に見てこようと思います)
YYパークもハマスタも、DB.スターマンを中心に、
新しい光景が広がっていくものと思います。
ただ、スターマンに対しては、いろんなことが言われています。
ひっくるめて言えば、パフォーマンス、できないんじゃないのか?
バック転どころか、バズーカを撃てない、踊れない、走れない、
などなど…と。
スターマン自身は本当にかわいいし、
ふれあってみると「どうにかしてあげたい」オーラがしっかり出てて、
自分の中ではすっかりベイスターズの仲間、なわけなんですが…
昨年までのグラウンドでの光景に慣れ親しんだファンの皆さんに、
スターマンを中心とした新しい風景は、どう映るのかな…
そう思います。
自分個人としては、
これまでの慣れ親しんだ風景を「奪われた」という気持ちもあります。
ですので、この機会にちゃんと書いておきたいと思います。
皆さん、
新しい光景が「つまらない」と思ったら、
「つまらない」って、ちゃんと言いましょう!
「物足りない」と思ったら、「ここが物足りない」と。
直してほしいところも、ちゃんと指摘しましょう!
これまでのハマスタが、
どんなに楽しかったか、ということを。
もし新しい光景に何かを感じたら、
それを伝えていきましょう。
そして、今まで以上に楽しい空間になるように。
これまで、半ば一方的に「継承と革新」を突き付けられてきたわけですが、
いざペナントレースは開幕!というこれからは、
ファンの側からも球団に対して「継承と革新」をしっかり、求めていきましょう。
そういう風に、自分は思っています。
いつのまにか、あまり聞かなくなりましたけど、
「楽しいボールバークを!」
ハマスタが、これまで以上にそうであってくれるように、期待して。
またハマスタからははじめられませんでしたが、
2012ペナントレース、その始まりを見守りたいと思います。
横浜DeNAベイスターズ、勝利の輝き目指して!
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コメント
このブログをいつも楽しみにしていた読者ですが、開幕の日にこういう記事は非常に残念です。
ところでホッシーの署名はどう処理したんですか?ホッシーが卒業しちゃったらもうほったらかしですか?書いてくれた人たちにひとことぐらい説明とお礼があってもいいのでは?
球団のやることを批判するご意見番を気取るなら、あなたもそういうところをちゃんとやるべきだと思います。
投稿: | 2012年3月30日 (金) 08:52
名無し様>
ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
確かにこれから開幕、テンションが上がっていく時に話す話ではなかったかもしれません。
ただ、こういうことを書けるタイミングは開幕試合の前までだけだったと自分は思っています。
いろんなことがこのオフにあったからこそ、
そしてこれからいろんなことがあるからこそ、
新しく提示されるものを物足りないと思ったらそう伝えたいし、逆にすごいと思ったら素直にそう伝えたいです。
ベイスターズが、ハマスタが、ひいてはプロ野球が大好きなこと、根っこはそこにあります。
今回、楽しくないことを書いてしまったと思いますが、どうせ書くなら、やっぱり楽しいことと思ったことを書いて、楽しいことを多く撒いていけたらと思っています。
自分はファン代表のご意見番のつもりはありません。自分の思ったことに素直にありたい、そう思っています。これからも、そうでありたいと思います。
それとホッシーファミリーへの署名の件に関しては、ご指摘の通りです…
あらためて、きちんと皆様へのお礼、そしてこれからのことを書かせていただきたいと思います。
もう少しだけお時間をいただきます。申し訳ございませんでした。
投稿: ジロウ | 2012年3月30日 (金) 22:14