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村瀬秀信氏&古木克明氏トーク&サイン会に行ってきました。/13.11.24

さて、順番からすれば、
一昨日のファンフェスティバルの話なところなのですが、
先にこちらの話を是非。

昨日は、再び関内へと足を運びました。
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多くの皆さんがお持ちであろう、この書籍。
村瀬秀信さんの「4522敗の記憶」、
このベストセラー感謝イベントということで、
トーク&サイン会が、伊勢佐木町の有隣堂さんで行われました。
先日の記事でもお伝えしましたね)
こちらに行ってまいりまして…

そして、定刻の14時ちょっと過ぎ。
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今回の主役のお2人が登場。
村瀬秀信さん、そして古木克明さんです!

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村瀬秀信さんといえば、ベイスターズファンにはおなじみのライターさん。
Number Webの「野次馬ライトスタンド」を読まれている方もたくさんいらっしゃるかと。
いつでもベイスターズファンを前向きにさせてくれる、
ベイスターズファンの力に間違いなくなってくれている、
自分も憧れている人の1人です。
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そして、古木克明さん!
説明不要な方ではありますが、
2007年までベイスターズに所属。
2009年までバファローズに所属後、
驚きの格闘家に転身されたりなど、メディアにもたびたび登場。
そして今年はアメリカ独立リーグのハワイ・スターズに在籍し活躍された、
そんな古木さんです。

会場には、古木さんのユニを着こんだ方も何人かいらっしゃいました。
背番号3の時代のものとか、懐かしの2005年あたりの交流戦ユニ、
夏季限定ユニとか、赤レンガユニを着られた方もいらして、
なんだかとってもノスタルジックな雰囲気でした。
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トークショーは「4522敗の記憶」をベースとしながらも、
古木さんの「今」をお伝えするところからスタート。
今年、トライアウトを受けなかった、その真相を語ってくれました。

石川ミリオンスターズの社長さんから紹介され、
アメリカ独立リーグのハワイ・スターズでプレーでき、
"プロの野球選手"として復帰できたことが、
ご自分の中で1つの区切りになったそうです。
このあたりは先の「野次馬ライトスタンド」でも詳しいですね。

ただ、トライアウトには、
実際には開催の2、3日前まで、出場を迷っていたそうです。
しかし、
まず「トライアウトに出たいわけじゃない」、というのが1つ。
野球は続けたいけど、トライアウトに出るということに、
ご自分の中で違和感があったそうです。
そして、野球を辞めようか辞めまいか、という逡巡の中、
あの小池選手の引退試合を観て、すごく感動して、
自分も自分なりの引退試合をしてみたいと思ったそうです。
そして、トライアウトを引退試合にしようか…とも考えたけど、
それは他の真剣にプレーしている選手に失礼だろう、と思い直し、
トライアウト出場を見送ったそうなんです。

また、ベイスターズ時代の話ももちろん。
特に、例の「ガソリンスタンドの店員さんとの会話」には熱がこもっていました。

2006年オフに球団にトレード志願。
が、それを聞きつけた、古木さん行きつけのガソリンスタンドの店員さんから、
「横浜に残ってください」とお願いされたことをきっかけに、残留。
実はそのガソリンスタンドの店員さんとは、確かに行きつけだったが、
一度も古木さんはそれまで、お話したことはなかったそうです。
自分がプロ野球選手だとも気づかれていないだろうな、と思っていたら、
その時に初めて、お話をしたのが、そういう会話だったそうで…

今もその人に感謝しているという古木さんなのですが、
ファンも感謝のその店員さんですが、もう一度逢いたくとも、
なんとそのスタンドは今はセルフになってしまっているとのこと!(^^;)
残念(泣)
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そしてかなり盛り上がったのが、
村瀬さんから引き出された、数々の"古木伝説"!
その真相を聞こうという流れになり…

「5月4日はこどもの日」
「22本37打点、得点圏打率1割台」

といったところから始まった、数々の"古木伝説"。
しっかり強烈な記憶に残った部分を抜粋してみました。

「卒業文集の話」
あの文集、同級生の誰がマスコミに売ったんだ!という憤りもありつつ(^^;)
"大洋とロッテだけは行きたくない"と書いた、例の卒業文集ですが、
いつもいつもそこばっかり取り上げられるけど、
実はそれにはちゃんと続きの文があるんだ!という古木さん。
「引退してもしなくても、未来の子供たちのために野球を教えたい」
と、いいこと書いているんだ!
…だそうです(^^)

「古木あーっと!」
YouTubeでもおなじみというか(^^;)
今でも繰り返し観られてしまっている残念なシーンですが、
あの時のバッターはピッチャーで、
ピッチャーの打球をさばけなかったことが悔しい、と、
妙なこだわりを見せた古木さん(^^;)
さらにこれ、結果はアウトになったから、トリックプレーだという強烈な主張も(^^;)
あの時のタイロン・ウッズの顔も忘れられないそうです(^^;)

そしてこれには後日談もあり…
温厚な山下監督をはじめ、選手たちからは気を遣われたのか、
特に何も言われなかったそうなんですが、
翌日、ハマスタのグラウンドに出てみると、
そのプレーをしてしまった場所を、無言でトンボかけしていた人がいたそうで。
その人こそ、あの、佐伯貴弘(^^;)

「甲府での喫煙事件」
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これも悲しいことにYouTubeで観られてしまうのですが(^^;)、
特に熱がこもっていた(^^;)、甲府での喫煙"事件"の話。
スケッチブックを甲府のベンチに見立てて、
その時の状況を説明する古木さん。
ベンチで喫煙しているように見えるけど、
灰皿が置いてあったのはあくまでも通路であり、
球場の構造上、通路で吸っていたのに、ベンチで吸っているように見えた―
ということだそうです(^^;)
確かに今一度動画を観てみると、通路な感じにも見えなくもない!?

まあ、現状のベイスターズは、喫煙にもかなり厳しくなっているので、
こういうことはもう起こらないだろうけれども…という。
ちなみに吸っていたのはセブンスターだったというレア情報も(^^;)

「登場曲の話」
今はライオンズの秋山選手も使用している、
ブルーハーツの「人にやさしく」を使われていた時期もありましたが、
あの曲に合わせて「がんばれー!」とスタンドから言われること、
あれが実は、あまり好きでなかったという告白が(^^;)
なんか、プレッシャーかかっちゃってたらしいです。

また近藤真彦さんの「大将」を使っていた時期もありましたが、
あれは歌詞が気に入って、ご自分で選んだものだったんだとか。
個人的に自分もあの曲は、古木さんの当時の状況にマッチしていたなあ、と。
♪思い出せ 眠る野獣の血を♪とか…
あのあたりが打席の時に流れていましたね。

ちなみに、古木さん、
もしNPBに復帰出来ることになったら、どんな曲を使いたいか?
という話になり、
今は佐野元春さんの「約束の橋」を使用したいそうなんです。
なるほどな…と思いました。
♪今までの君はまちがいじゃない♪、ですね…

また豊田大谷高校時代の話も出てきたり。
とにかくその頃はモテたそうだったんですが、
バレンタインの日になんと怪我をしてしまったという話も(^^;)

そんな感じで14時から始まったトークショーは、
終了時間予定を軽くオーバー(^^;)
最初はちょっとトークして、サイン会があって、15時終了かな?
そう思っていたんですが、このトークで既に15時とか(^^;)

笑い声がいっぱいで、熱のこもりっぱなしトークも、
いよいよラストの締めに。
最後に古木さんが語られたこと。
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今プロ野球の世界で生きている人たちにも伝えたいのは、
オフの期間をただ休んだり、遊んだりするのではなく、
自分への"投資"の時間にしてほしいということでした。

古木さんが今でも悔やんでいること―
それは、格闘技から野球界に復帰しよう!と思った時に受けた検査、
その時に、自分がドライアイであったことを初めて知ったということ。
これも「野次馬ライトスタンド」に詳しいですが、
守備に関しても打撃に関しても、ドライアイの影響は大きかったようなんです。
このことに、もっと早く、ベイスターズ時代に気付けていれば、
もしかしたら今は、もっと違っていたんじゃないだろうか…という。
そんな悔恨が、古木さんの心の中にはあるそうです。

だからこそ、今プロ野球の世界に選手として身を置いている人には、
自分のことをしっかり知る時間として、オフを使ってほしいということ。

そして、このオフの時間を使って、
野球界以外の"社会"とも触れてほしい、ということも挙げられていました。
極端に言えば、本当はしちゃいけないんだけど、
たとえばバイトをするとか。
何かしら、社会の中にしっかり身を置いて、社会勉強。
野球以外のことも学んで、視野を広げる。
自分を大きくしてほしい、ということも語られていました。

そして、古木さん自身のこれから―

卒業文集に書いたように、
子供たちに夢を与えられることをしたい、
そう感じてもらえるように、話せるようになるように、
いろいろな方面から、勉強をしていきたいと仰られていました。

しっかり働きながら、勉強もしつつ、
たとえば、大学に通うなり…そういうのも、選択肢の1つだそうです。
しっかり勉強をして、見聞を広めて。
普通の元プロ野球選手じゃない生き方を、これからもしていきたいと。
よどみなく、語ってくれました。

そして…
「引退する」という言葉は、一切出ませんでした。
外国の独立リーグであったり、
そういったチャンスがあるならば、やはりプレーしたい、
ということも語られていました。

他の人が通っていない道かもしれないけど、
これからも、歩んでいきたい。
そう語ってくれた古木さんに、たくさんの拍手が注がれていました。

予定時間をオーバーして、15時15分ごろに終了したトークショー。
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最後は、1人1人に、書籍へのサイン会が行われました。
それにしても、
「既に『4522敗の記憶』を持ちの方なら参加OK」というこのイベント、
有隣堂さんには大きい儲けはないかもしれないというのに。
なんというありがたいイベントなのでしょう…
皆さん、関内で本を買う時は、有隣堂伊勢佐木町店で是非!
そう、CMしたくなります(^^)
このようなイベントを開いていただいたこと、
店長さんをはじめとして、スタッフの皆さんに、心から感謝しております。
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古木さん(左)・村瀬さん(右)から、サインをいただきました。
村瀬さんの日付が若干未来になっているのはご愛嬌です(^^;)
まあ、ベイスターズの輝かしい未来に向かって!ですね。
村瀬さんとは東京野球ブックフェア以来でしたが、
自分のことを覚えていてくださってて。ありがたい限りですm(_ _)m
また村瀬さんが出られるイベントには、是非足を運びたいと思っています。

そして、古木さん。
いろんなことがありすぎた今までですが、
本当、誰も通っていない道であることは間違いありません。

「今でも"ベイスターズの古木"を応援してくれている人がこんなにいて。
とても嬉しいです」と言ってくださった古木さん。
もちろん、応援してますし、
バファローズ時代の古木さんファンもいらっしゃると思います!

まだ「引退」ではないから、セカンドキャリアとは言えないかもですが、
これからの古木さんの通る道も、明るく、夢に満ち溢れた、
そして子供たちに、ファンの皆さんに夢を与えてくれるような、
そんな道であってほしいと、願わずにはいられません。
また、こんな機会があることを、願っています。
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古木さん、素敵なお話をたくさん、
本当にありがとうございました!
これからのご活躍も、祈念しています!

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23.イベント」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
お久し振りです。
古木さん、お元気でしたね。
古木さんの屈辱的エピソードはオリックスから戦力外通告された時、オリックスの球団幹部が薄ら笑いかつ見下したように戦力外通告を行ったことです。オリックスが戦力の割にはBクラスが続いているのも頷けますね。
古木さんはあの後、トライアウトを受けても声がかからず格闘技に転向しましたね。MLBから格闘技に転向したホセ・カンセコとの対決が見たかったというよりは実現してほしかったです。
そういえばカンセコは、2009年の交流戦で大魔神佐々木と始球式をやってましたね。TBSが放映する格闘技「DREAM」の番宣だったと思います。
古木さんの交換トレード相手のジミー大西宏明は引退して焼肉「笑ぎゅう」をオープンさせ、昨年末には綺麗な嫁さんと結婚、今年の9月にはパパになりました。ただ、いつもマメにやっているブログは10月3日以降更新無しです。石川内野手も3年近く更新無し(放置)、両打ちを途中で断念した本人の悪い姿勢が表れてます。どすこいも今年は一度も更新していません。

投稿: としひろう | 2013年12月 1日 (日) 11:45

としひろうさん>

今回のトークショーでは、バファローズ時代の話はほとんど出なかったんですよね。本人の中でも何か思うところもあるのかもしれません。
ブログの更新情報もお詳しいですね。

投稿: ジロウ | 2013年12月 5日 (木) 04:40

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